ふらくちゅえいしょん

いつまで経っても古いロックと少女マンガ漬け

ビートルズの遺伝子ディスク・ガイド

内容紹介(Amazonから)

ビートルズを使い倒せ!

デビューから50年、21世紀も4人の発明は生き続ける。 テン年代のためのビートルズ論400枚。

コラムも盛りだくさん! 眞鍋"MR.PAN"崇(ニートビーツ)のビートルズ・サウンド研究所訪問。 永井ルイがはじめて語った傑作ビートリーアルバム『WITH RAYEARTH』の秘密。 ふくろうず内田万里「軽くて、良くて、ずっと聴ける音楽」…etc.

ビートルズを再発見しよう!

Beatlesへの近づき方

未だに良く覚えているのが「レコード・コレクターズ / 裏ビートルズ / 1995年11月号」での文章です。「Beatlesに近づくためには、オリジナルのアナログを聞き込んだり、膨大なブートレッグを聞く方法もある。微に入り細に入り、レコードによるテイク違いや未発表音源を聞くことにより、近づくことが出来るかも知れないが、彼らに影響を与えたBonzo Dog Doo-Dah Bandやその流れの音楽を聞くことで、もっとBeatlesに近づけるのではないか。」このようなニュアンスだったと思います。このレコード・コレクターズを読み、なるほど!とまだ幼かった納得しました。自由に使えるお金がなかったので、BeatlesのCDだけを買うのが精一杯だった自分にとって、その後の音楽の聴き方をキメた大きな文章でした。

そんなことを書いておいて、ブートレッグにどっぷりとはまり、一時期はBeatlesしか聞いていないようなこともありましたが、1960年代、1970年代のブリティッシュロックをまんべんなく、時には自分では深く聞いてきました。この聞き方はブリティッシュロックの歴史を系統的に聞くことが出来ましたし、その歴史にBeatlesがどのように影響したか・影響されたかということがなんとかう理解できたのでした。

しかしブリティッシュロックの量は膨大すぎて、それ以外の音楽を聞くことが時間的に出来ませんでした。リアルタイム、アメリカンロック、1980年代以降のロック等々。そんな知識の空白がある僕にとって好みのアルバムを探すにはもってこいのディスクガイドです。

気になったアーティスト

1960年代、1970年代については知っているので、それ以外の時代のアーティストはほとんど初見でした。そんななか初めての作品を購入して気に入ったのが、この人たちです。

  • Aimmie Man
  • Animal Collective
  • Apple In Stereo
  • The Coral
  • The Datsun
  • Helen Love
  • Ksabian
  • Of Montreal
  • Tears For Fears
  • Boo Radleys
  • Brad Jones
  • Neutral Milk Hotel
  • Super Furry Animals
  • The Replacements

通底にはBeatlesからの影響が見え隠れしている作品で、その影響を探すのも楽しいですが、純粋に音楽を楽しむことが出来きました。またこれらのアーティストを基にほかの音楽を聞くことが出来るようになるかと思うと、このディスクガイドとの出会いは僕にとってとても幸運なものです。

WITH RAYEARTH - charactersong album

とくに気に入ったのがアニメのキャラクターソングアルバムなのに、ビートルズのパロディアルバムなこのアルバムです。Amazonの紹介には「オリジナル・ソングブック・シリーズ第3弾。OVA「レイアース」のキャラクター別イメージ楽曲他を収録。」とあります。が、まったくアニメの内容とは関係ありません…。さぞかしレイアースファンは驚いたことでしょう。

ジャケットからして完璧な"Let It Be"を真似したモノ。タイトルも"With The Beatles"からきたものでしょう。各曲のタイトルとBeatlesの曲はあまり関係がありません。その差も面白いです。

  1. 抱きしめちゃう イントロからして元ネタは"Magical Mystery Tour"です。コーラスにはネタがありすぎて列挙できません…。10ccぽいというか、Ringo Starrの"I Don't Believe You"の雰囲気そっくりです。

  2. 友達でしょ ピアノの連打で始まるこの曲は"Lady Madonna"でしょうか。その原曲からのネタだけにとどまらず、良く動くベースに、後追いコーラス、ラストに向かって盛り上がっていくコーラス、等々聞き所満載の曲です。そして最後は"Back in The USSR"。なるほど、そいういうことでしたか!

  3. フロム・ミー・トゥ・ユー ゆったりとしたキーボードのイントロは"Strawberry Fields Forever"。コーラスで歌われる"long and winding road"にはっとさせられます。後半でアレンジががらりと変わるところにもにやりとさせられます。

  4. アクロス・ザ・ユニヴァースまさかまさかの"Blue Jay Way"。後半には急に"You never give me your money"が!。急展開に驚きます。

  5. レット・イット・オーヴァー これまた、まさかまさかの"Sun King"。

  6. イエスタデイ はっきりとした元ネタがわかりませんが"And Your Bird Can Sing"っぽいです。初期Beatlesの記号がこれでもかというほど盛り込まれています。コーラスに"Two Of Us"が入ったり賑やかな曲になってます。一聴するとGSがこのような曲を発表していてもおかしくない感じです。

  7. イン・マイ・ライフ うーーん、うーーん、喉まで出かかっているのですが、元ネタわからず…。

  8. モコナズ・ガーデン だれが何と言おう"All Togeher Now"。かわいらしい歌声と曲調がマッチしていて最高!ベストトラックです!

  9. ごらん,太陽だよ 派手なギターのこの曲も元ネタがわかりませんでしたが、Ringo StarrのRoundheads3部作にありそうな曲です。

  10. ハー・ミステリー これだけタイトルと元ネタが一緒です。



ビートルズの遺伝子ディスク・ガイド

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