ふらくちゅえいしょん

いつまで経っても古いロックと少女マンガ漬け

Strypes - Blue Collar Jane

このようなタイプのバンドが現れる度に、今はいったい何年なんだろうと思ってしまいます。決して嫌いな音では無いし、いや、むしろ好きな音なので、こういったバンドが出てくるのは嬉しいです。日本の似たようなバンドはどうも好きになれないし…。

激しいR&Bを演奏するということで、Rolling StonesやThem、The Animalsの同系統として。Pubを中心として演奏してきたということで、Dr. Feelgood、Rockpileとも比較されるでしょう。

何度でも書きますがこういう音は大好きです。Pretty Thingsを彷彿とさせる不良っぽさ、Rockにはつきものの初期衝動があふれています。ライブの音やCDと聞いてもワクワクしてきます。

しかし今は2013年なのです。こういう音が最先端だったのは50年も前だったのです。自分自身は懐古主義と言われようと、50年前の音が大好きです。

ふと思うのは、Elvis Presleyを白い目で見たJazzファンたち。Elvis Presleyを古い音楽としたBeatlesファン。Beatlesを下手なバントと思ったHard Rockファン。Hard Rockから自分たちの音楽へ取り戻そうとしたPunks。あっという間にブームが去ったPunkから、大衆への音楽となったRock。産業Rockを否定してDIY精神のグランジ等々。異論反論有ると思いますが、近年70年ほどは、それまで流行していた音楽を否定して、新しい音楽が産み出されてきていると思っています。

しかしStrypesは過去の音楽を取り上げています。

第二のRolling Stonesと言われたInmatesは音楽性を変えずにPubを中心に活動しています。Dr. Feelgoodはオリジナルメンバーがいなくなっても、現役で同じ音を出し続けています。あれだけ音楽性を変え続けたPretty Thingsは全盛期の音を中心としてライブ活動を行っています。それだけこういった音楽を好きな人が多いと言うことでしょう。

Strypesのライブを見に行った感想を見ると、観客の年齢層が思ったより高かったとあります。日本の似たバンドに熱狂した若い人にはアピール出来なかったのでしょうか。それともこういう音を聞く人の年齢層が上がってきたのでしょうか。

もう一度書きます。こういった音は大好きです。だからStrypesが何かのきっかけで、新しい音を産み出すことを想像するだけでワクワクしてきます。しかし正直言ってStrypesが何か新しい音楽を作り出せるとは思いません。

だから。せめてバンド活動を長続きさせて、メインストリームの音楽になってくれとまでは言いませんが、こういった音も刺激的でかっこいいんだよ、と言うことを少しでも世の中に知らしめてくれると嬉しいのです。




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