1989年に発売された"Oro Incenso & Birra"を偶然聴いてから大ファンのZuccheroです。イタリアでも屈指のアーティストで、このアルバムではEric Claptonが参加しています。それ以降もSting、Steve Winwood、Miles Davis、Luciano Pavarottiと共演しています。記憶が確かであれば、このアルバムはヨーロッパで1000万枚売れたそうです。
今思えば驚きですが、日本盤としてZuccheroのアルバムが発売されていた期間もありました。来日するという噂もありましたが、日本ではそれほどメジャーな存在になること無いまま今に至っています。
そのZuccheroの最新アルバムが発売されていました。調べてみると日本盤も出るとのこと!私が購入したのはイタリア盤です。
ここ2作はプロデュースがDon WasやBrendan O'Brienで決して悪いアルバムでは無いのですが、どうもなじめなかったのが正直なところ。
最新アルバムはプロデュースがDon WasとZucchero、タイトルのとおりキューバ人とのセッション。あまり期待せずにジャケットを見てみると、セルフカバーが6曲とさらに期待値が下がりました。
プレーヤーにセットして聞き始めると、まず驚いたのがダイナミックな演奏がとてもきれいに録音されていること!ホーンセクションの音が鳴ったときは鳥肌が立ちました。そして、Zuccheroの歌!押さえること無くシャウトしまくっています。
前2作ではミドルテンポまたはバラード系の曲が多くアルバムを通して聞くと、いまいち抑揚がない感じでしたが、セルフカバーがあるとは言え、アップテンポな曲、ミドルテンポ、バラード、小曲とバランス良く曲が並んでいて、聴いていて飽きがきません。
中にはラテン?という曲も含まれていますが、それはご愛敬ということで。
とにもかくにも、この懐が深いイタリアンロッカーの新境地を聴くことが出来て幸せです。
またZuccheroは同じアルバムでもイタリア語、英語、スペイン語バージョンを作成する場合があります。やはりイタリア語で聴きたいモノです。歌詞の意味はわかりませんが…。
アルバムから何曲かオフィシャルでYouTubeに映像がありましたので、載せておきます。YouTubeですと音の良さが伝わらないのが残念です
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