ふらくちゅえいしょん

いつまで経っても古いロックと少女マンガ漬け

Ringo Starr & His All-Starr Bands - 2013-02-25

Artist  : Ringo Starr & His All-Starr Bands
Date    : 2013-02-25
Venue   : Zepp Tokyo, Japan
Lineage :
Quality :
Setlist  :

1. Opening
2. Matchbox
3. It Don't Come Easy
4. Wings
5. I Saw the Light
6. Evil Ways
7. Rosanna
8. Kyrie
9. Don't Pass Me by
10.Bang the Drum All Day
11.Boys
12.Yellow Submarine
13.Black Magic Woman
14.Introducing Band
15.Honey Don't
16.Anthem
17.You Are Mine
18.Africa
19.Everybody's Everything
20.I Wanna Be Your Man
21.Love Is the Answer
22.Hold the Line
23.Photograph
24.Act Naturally
25.With a Little Help from My Friends
26.Give Peace a Chance
27.Ending

Ringo Starrが出てきた瞬間、目の前が一瞬真っ白になってしまいました。そして、一瞬たりとも見逃すことがないようにステージを見続けていました。

"Matchbox"を歌い始めたとき、あぁ、こんなに幸せに包まれたライブがあるんだと。そこにRingoがいるだけで、雰囲気が変わることがあるんだと。ドラムを叩かなくたっていいじゃないか。ハンドマイクが様になっていたっていいじゃないか。

サングラス越しに見えるRingoの目は最初からとても楽しそうでした。だから思い切り手を伸ばしてピースサインをしました。"It Don't Come Easy"ではさらにその雰囲気が増していました。すこし声が枯れているようにも聞こえましたが、そんなことは関係ありません。見に来た観客がRingoを後押ししていました。さすがに"Wings"では少し反応が悪かったです…。

Ringoがドラムに戻って、Todd Rundgrenの"I Saw the Light"が。さすがに有名曲です。盛り上がってましたが、それ以上にToddの弾けっぷりに驚きました。そしてSantanaの"Evil Ways"。好きなSantanaの時代なので、楽しみにしていましたが、Santanaとはまた違ったアプローチのSteve Lukatherのギターが予想以上に素晴らしく、またGregg Rolieのハモンドオルガンも素晴らしかったです。レズリースピーカーの回転部分なんて始めて見ました。たたみかけるように"Rosanna"。Richard PageとMark Riveraハイトーンボイスが気持ちが良いです。Steveがサビを歌え、と観客をあおりますが、当然声なんて出ません…。後半は"Iko Iko"のようなジャムに入り、Greggのハモンド、Markのサックス、Steveのギターとソロが続きます。たしかToddはバッキングに徹していたはずです。

次はMr. Misterの曲で"Kyrie"でした。不勉強で知らない曲でしたが、非常にきれいなメロディラインを持った曲で、聞き入ってしまいました。

Ringoがキーボードを位置について、"Don't Pass Me By"が!!ここでも大合唱が!!キーボードを弾いたのはイントロだけで、その後はすぐにハンドマイクで歌っていました。Ringoの紹介で再びToddの"Bang the Drum All Day"。ステージ前にスネアを用意して、叩きながら歌っていました。途中でスティックが飛んで行ってしまったのはご愛敬。

他のバンドで歌っていた曲、のようなことを言って、ドラムを叩きながら"Boys"を。当然、後追いコーラスの大合唱。楽しかったなぁ。"Give me a chord"と言って始まった"Yellow Submarine"!!途中で、"Tokyo Tokyo"と歌ってくれるし!!当然拍手の箇所も一緒!!こんなにRingoのファンが集まるなんて、そうそうないよね。

RingoがGregg Rolieを紹介して、始まったのが"Black Magic Woman"。ここでもSantanaとはまた違ったアプローチで壮絶なギターソロをSteveが演奏します。指の動きと音が一致しているように聞こえないくらい凄い演奏でした。途中聞いたことのある曲(曲名を忘れていました…。)。Gregg Bissonetteのドラムソロが最後に入り、終了。

バンドの紹介があり、おなじみの"What's My Name ?"  "Ringooo !!"の掛け合いが再びあり、その勢いのまま"Honey Don't"へ。Greggのピアノが予想以上に良かったです。最新アルバムから、と紹介が有り"Anthem"へ。ライブの1曲目でも良かったと思ったのですが、あまりアルバムが売れていないようなので、ここの位置が正解なのかも知れません。"Day Tripper"のリフを挟み込みながら、気持ちよさそうにRingoは歌ってました。後半にはシャウトも決めてましたし。

ここでRingoは休憩のためバックステージへ。Richard Pageが"You Are Mine"を歌いました。またまた不勉強で知らない曲でしたが、演奏後、Steveが美しい曲と称していたとおり、素敵な曲でした。

そのSteveの煽りから"Africa"へ。なにも言うことがないくらい完璧な演奏でした。

Ringoが戻ってきてSantanaの"Everybody's Everything"。Santanaのカバーでは一番ラテンっぽいもので、会場もノリノリと言いたいところですが、知られていないようで、あまり盛り上がっていませんでした。ここでもSteveのギターが凄いです。ワウを使っているように聞こえましたが、どうでしょう?

再びRingoがドラムを叩きながら"I Wanna Be Your Man"。このあいだ演奏していたRolling Stonesより演奏は良かったと思います。この曲にハモンドは合わないだろう、と思う人もいるかも知れませんが、意外と合っていました。観客から"Ringo No 1"と声をかけられて、おどける仕草もまたかっこよかったです。

三度目、Toddのボーカル曲、"Love Is the Answer"。UTOPIAのと言ったほうが正しいのでしょうか。そして、これまた三度目Richard Pageの"Broken Wings"。ToToカバーも3曲目の"Hold the Line"。このあたりも不勉強の限りです。聞いたことがありませんでした。アメリカ人の音楽を本当に聴いていないな、と思った夜でありました。

自然にRingoコールが発声するあたり本当に和やかなライブです。

ハンドマイクでRingoが歌う"Photograph"を見ていると、自然とGeorgeの事を思い出してしまいます。"Concert For George"での曲紹介を思い出して、涙が出てきました。

そのあと、観客の1人が気分悪くなったのを見つけたのか、Ringoが声をかけて場外に連れ出してもらってました。Ringo優しい…。最初は違反行為を見つけたのかと思いました…。

カントリーナンバーをと言って、"Act Naturally"が。カントリーを弾くSteveというのも貴重なのではないでしょうか。その後、Ringoから"Graetest Audience"などと言われ、観客は大喜びしていました。

とうとうあの曲が始まってしまいました。"With a Little Help from My Friends"です。掛け合いコーラスは大合唱です。私もあまり人に迷惑にならない程度に歌いました。幸せな。本当に幸せな一瞬です。コーダが続き、Ringoから感謝と"Good Night !!"を残し、1人先にステージを去って行きました。

サプライズで残ったメンバーが"Give Peace a Chance"を演奏しました。もちろん大合唱です。しかし楽しい時間はあっという間に終わってしまいます。

メンバーがステージから去った後も、ほとんどの観客が帰ることなく、10分以上アンコールが鳴り止まなかったことからわかるように、Ringo達との別れが寂しかったのです。

1990、93、2002年Paul McCartney、1991年George Harrisonと幸運にも見ることが出来ました。そして、見ることの叶わなかったRingo Starrをようやく見ることが出来ました。しかもライブハウスの3列目で。今までのBeatleとは違った空間をRingoと共有出来たことが嬉しくてたまりません。





追記:Ringo Starrがステージにいなかったのは"Black Magic Woman"のみのようです。