ふらくちゅえいしょん

いつまで経っても古いロックと少女マンガ漬け

日高万里 - 天使1/2方程式 3巻

この巻では上野くんがフューチャーされてきます。

前巻でマナ様からキスをされたゆい子は、マナ様の存在についていろいろと悩んでいます。このような心象を描くことは日高万里さんは得意中の得意ですよね。一人で悶々とするところに、友人たちからの適切なアドバイスがあり、そこにユーモアを含ませ、読者にクスリと笑わせる。そして、そんな青春があったらいいなという最高のジュブナイルです。

マナ様はマナ様で、友人から手痛い叱責をくらい、反省をしていますが、テスト明けまでゆい子と会えないという約束に縛られて、悶々としています。

そこでゆい子さんの中で、上野くんの存在が大きくなってくるという、絶妙な変化を楽しめる巻となっています。

二人が持つ良い友人達の対比として、マナ様の取り巻き?が良い悪役となっています。実際にこのような人たちがいるかどうかは別として、ストーリーとして面白い展開を望めそうです

この巻でハイライトシーンとなるであろう箇所は、誰もが憧れた光景ではないでしょうか。そういう私も憧れましたが、生まれてこのかたそのようなことはありませんでした…。きっとこれからも無いでしょう。横道にそれましたが、これこそ少女マンガの王道でしょう。

秋吉家シリーズから追いかけている作家さんですが、どの話もハズレがなく、いつも新刊を楽しみにしています。

本編終了後に次巻の宣伝が有りましたが、非常に気になる内容でした。
2013年秋頃の発売予定とありますので、じっくりと待ちたいと思います。前巻発売時に体調を崩された旨が書かれていましたので、あまり無理されないことを祈っております。