ふらくちゅえいしょん

いつまで経っても古いロックと少女マンガ漬け

ねごと - 2012-12-16

Artist  : ねごと
Date    : 2012-12-16
Venue   : Tokyo Dome City Hall, Tokyo
Lineage : Live
Quality : -
Setlist  :

1. インストゥルメンタル
2. greatwall
3.  -mc
4. drop
5. lightdentity
6. 季節
7.  -mc
8. tonight
9. ワンダーワールド
10.ながいまばたき
11. -mc
12.ジングルベル
13.We Wish A Merry Xmas
14. -SE
15.メルシールー
16.街
17.week... end
18.AO
19.NO
20.カロン
21. -mc
22.nameless
23.ループ
24.sharp#
25. -mc
26.たしかなうた


ねごとのライブ初参戦。邦楽で追いかけている数少ないアーティストです。

グッズ売り場の大混雑のため購入を諦めて、自分の席へ。開演6時を15分ほど過ぎたあと、場内アナウンスが始まりました。たどたどしいアナウンスだなぁと思っていたら、瑞紀さんがアナウンスでした。その際に場内に流れている曲はゆうさんの選曲。ねごとがコピーしていたり好きな曲だっだようです。

しばらくしてから幕が上がらずに"インストゥルメンタル"が始まりました。オープニングとしてはうってつけですね。間髪をいれずに 最新シングルの"greatwall"。ギターのカッティングとベースの跳ね具合。ドラムとの絡みが素晴らしい。2曲を聞いて思ったのは、ねごとはライブバンドなんだということでした。

ここでベースののゆうさんのMCが挟まれました。いくつか観客に質問を出したあと、今回のライブコンセプトについて話をしていました。

自然と体を揺らしてくれるような曲はということで、"drop"。ここらへんで瑞紀さんのギターがCDとだいぶ違うことに気がつき始めました。"drop"の最後のギターではフィードバックがかかっていた気がしたのです。

最新シングルといってもよい"lightdentity"でもギターワークが気になりました。それと同時にベースのゆうさんがとても楽しそうに演奏していることも見ていて、嬉しかったです。ドラムのさよこさんが何か話しいましたが、何を言っているかよくわかりませんでした…

またまた間髪をいれずに"季節"へ。ベースのがゴリゴリとした音で縦横無尽に動く様がとてもかっこいい。サビの後のさちこさんのハイトーンも綺麗に出ていて、なんとも言えない気持ちになってしまいます。

ここからさよこさんのMC。ツアーファイナルだけれども、3日間しかやっていないので、スタートという気分ということが言われました。そして、メンバー紹介。

ベースのゆうさんから。9月からリーダーになったことを言って、メンバーをまとめることの苦労話をしていました。続いてギターのみずきさん。よく聞き取れなかったのですが、オープニングの案内で力尽きたような話をしていました。ドラムのさよこさんがチョコ禁止宣言をしたのに、さっそく破ってしまったことを話していました。ボーカルのさちこさん。ホットヨガをし始めた話、ジャンクフード以外にも乳製品をを飲むようにした話を。そしてやはり今日のツアーファイナルが改めてのスタートという話としていました。

そしてドラムがリズムを刻まれ、コールアンドレスポンスの練習が。声の大きさや反応に不満だったのか、笑いながらゆうさんが声を大きく!手をあげて!と観客を煽ってました。そのまま曲は"tonight"に。とうぜんレスポンス部分が練習しているので観客は大声で"Baby Baby !!"と返していました。ブレイク部分でギターをミスしていたのはご愛嬌。ラストはノイジーな短いジャムを挟んで、ユニゾンメロディで終了。

久しぶりに演奏するという"ワンダーワールド"。大好きな曲だったので嬉しかったです。こういったすこしコミカルな曲を作れるというのはねごとの大きな魅力であると思います。中ほどと、ラストでコーラス部分を観客はに任せる演出も。

「みんなが一番会いたい人を思い浮かべながら聞いてください」と紹介されて始まったのが"ながいまばたき"。ここでもギターのフィードバックが気持ちよく入っていました。

またさよこさんのMCにより「重大発表があるから、休憩!」ということで観客を座らせて、"nameless"の衣装を着ていたことを話し始めました。その最中に瑞希さんは観客の写真を撮っていました。なんてフリーダムな人たちなんだろう。

そのまま話はPVでゆうさんの殺害シーンの血のりの事へ。血のりは液体ではなく、プレートで出来たものだったから見せようと思ったけれど、どこにもない…。というグダグダぶり。そこでさちこさんがお弁当と一緒に有ったから、そのまま回収されたのかも、というツッコミが。

さよこさんがお口ぽカーンを用意しています!と言って、何かをしはじめようとしています。始めてのライブなので知りませんでしたが、きっとさよこさんの無茶振りとするコーナーなのでしょう。

さよこさんがキーボードに移り、クリスマスソングを歌うことに。

ここからは文字に起こすのが大変なほどグダグダで笑える時間でした。基本的に観客からリクエストを募るのですが、"きよしこのよる"がリクエストされたとき、「ひつじのみこがたべられちゃう」とか、B'zはウルトラソウルしか知らないとか…。ここらへんから練習してきた曲を観客が当てるのか、と気がつきましたが、結局わからず、まずは"ジングルベル"を演奏することに。

2曲目も観客からのリクエストをもらっていたけれど、なんだかんだつけて出来ないと理由づけて断り続けるねごと。いくつかリクエストをもらったあと、決意表明のための曲を見つけたので、それを演奏しようと決めたこと。演奏するだけではつまらないので、お客さんからのリクエストに答える形にしようとしたことのようです。その曲は"We wish a merry Xmas" でした。4人でボーカルを持ち回りして、とても可愛らしい決意表明となっていました。

その後、4人は退場し、長めのSEが流れていました。

SE終了と同時に流れてきたのは印象的なイントロの"メルシールー"。抑制されたさちこさんのボーカルが素敵です。意外なほどあっさりと終わった気がします。

ピアノとさちこさんの語りで始まった"街"。未発表曲でしょうか。スペーシーなギターが印象的でした。

そして重量級の曲が続きます。まずは"week...end"。ここの聞きものは最後のギターソロ。空間系のエフェクトをたっぷりとかけたギターソロを聞くことができます。これ本当に22歳の女の子が弾いてるの!おっさんは裸のラリーズを思い出してしまいました。

高校の時に作って歌いづつけているという曲紹介があった"AO"。すこしボーカルが辛いか。声が裏返るところが何箇所かありました。そこを何とか乗り越えて、演奏終了。ライブの時、高音が出ないのであれば、キーを下げるとか、メロディラインを変えるとかしても良いのに、と思ってしまいました。そうしないのが若いバンドの特権であるとも思いますけれど。

ホワイトノイズが入り、"NO"へ。さちこさんの迫力のある低音のボーカルが魅力的です。それを引っ張る音もどんどん重たくなっていきます。とくに好みだったのはゆうさんのベースの音。ゴリゴリと気持ちの良い音がします。本当に好み。曲は最後のにテンポアップして終了。高らかにギターがフィードバックしてます。このセンスはゼロ年代の子達のものなんでしょうか。

みんなのためを思っていたら作った最初の曲はと紹介された"カロン"。それまでのヘビーな曲からは想像できない、これ以上ポップでキャッチーな曲です。

ここでゆうさんのMC。ここ一年間、悩み続けていたことを告白していました。でも今はみんなに支えられてうれしいと、のこと。

そして重大発表!があることで、観客を喜ばせて、まだグダグダのMCへ。少々長いMCのあと、重大発表ということで、セカンドアルバムのタイトルが"five"と発表されました。

4人だけで作っていたのではなく、他の人に手伝ってもらったから、"five"とのこと。さよこさんがじゃあみんなで"five"と言って、それをCMに使おう!と、おそらく急に言い出して、PAさんに録音をお願いしてました。そしてみんなで"five"と言いました。CMに使われると嬉しいですね。

もう一つ重大発表ということで、全国ツアーの後、Zepp Tokyoでワンマンライブを行うことが決定したそうです。

そんな重大発表の後、まだグダグダのMCが続き、ねごとのメンバーと観客はZepp Tokyoでのライブまでに誰が一番長い距離を走るか競争することとなりました。

最後まで突っ走っていいですか?、この曲は私たちにとって爆弾のような曲です、と紹介された"nameless"。曲中盤で拍手を求められ、観客一体となって拍手をしました。こういう演出は嬉しいですよね。ベースが爆発して終了です。

ベースがそのままバンドを引っ張り出し、"ループ"へ。ここで会場に設置されていた大きなバルーンが落ちてきて、最後には割れて中から小さな風船が出てくるという演出が。なかにはメンバーからのメッセージがはいっているそうです。残念ながら私は取れませんでした。

再度ギターのフィードバックが爆発して、さよこさんのカウントから始まった"sharp#"。さちこさんの声も綺麗に出ていて、気持ちが良いのですが、バックで弾かれる不協和音ギリギリのギターのバッキングがまた良いのです。フィードバックも含めて、弾きすぎないのがまた良いのです。

さちこさんのMCで"nameless"と"greatwall"がねごとにとって大切な曲であることが告げられました。その延長線上の曲、未来への予感について書いた曲"たしかなうた"の紹介がありました。いま一番気持ちを込めて歌いたい曲とのことでした。

そんな紹介だったので、おとなしめの曲なのかと思ったら、歪まくったベースとキレキレのギターまみれのバックに透き通るボーカルが載った曲でした。歌詞は良くも悪くも20歳の女の子しか書けない詩だと思いました。共感する人は多いと思います。でも、最後はやっぱりフィードバックギターで終了でした。

アンコールを求める拍手のなか、さちこさんからライブ終了のアナウンスがありました。こういうオープニング、エンディングの演出はいいですね。手作り感があって好感が持てます。

あまり邦楽アーティストのライブに行くことがないのですが、行くたびに思うのがMCの長さです。個人的にはもっと短くても良いのでは思いますが、世間の方々はどう感じているのでしょう。アーティストの話を聞くことができる貴重な機会だとは思うのですが、あるライブで20分以上MCが続いた時は正直言って辟易したことがありました。

そう言った意見を持つ自分としては、グダグダなMCでも構わないので、もう少しスッキリとした構成のライブのほうが良かったかな、と思いました。

しかしそんな風に感じる事は、本当に些細な問題で、素晴らしいライブであったことには変わりません。ゼロ年代以降の音楽をあまり聞いておりませんので、衝撃を受けました。今後も可能な限りライブには足を運ぼうと思います。

カメラが何台か入っていたので映像化されリリースされると嬉しいですね。この素晴らしいライブをたくさんの人と共有したいですから。

購入したガチャガチャ。あたりは有りませんでした…。





「今日は新しい始まり」ねごと圧巻のホールツアー千秋楽