ふらくちゅえいしょん

いつまで経っても古いロックと少女マンガ漬け

都戸利津 - 嘘解きレトリック 1巻

内容紹介(Amazonから)
時は昭和初年。「人のウソが聞き分けられる」能力を疎まれ、生まれ故郷の村を出た浦部鹿乃子。空腹で行き倒れた九十九屋町で、貧乏探偵の祝左右馬と出会い…!? 2013年6月刊。

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「群青シネマ」と同じ作者さんと気が付かずに購入いたしました。ずいぶん画力が上がったなぁというのと、話の作りが本当に上手になったと驚きました。

「ウソを見分ける力」を持つ鹿乃子とその力を受け入れた探偵の祝のコンビが結成されて、事件を解いていくストーリーです。能力云々はありがちと言えば、ありがちですが、鹿乃子がその能力のために住んでいるところから出て、祝たちがいる幸せな居場所に参加することが出来る過程を見ていると、ほっとします。

また居場所が出来るために、祝が微に入り細に入り、鹿乃子の不安感を無くしていく様は、探偵という職業が最適で、かなり感動します。そのネタを作るのも作者さんの苦悩が忍ばれます。

2巻からの本格的な謎解きに期待です。