ふらくちゅえいしょん

いつまで経っても古いロックと少女マンガ漬け

池ジュン子 - BEAR BEAR 1巻

内容紹介(Amazonから)
渕中春佳、高校1年生。
彼女が今夢中なもの…それは、ローカルデパートの屋上にいるクマの着ぐるみ☆
男の人が大の苦手で、可愛い物が大好きな春佳は、
“彼"にどんどん惹かれて…!?

他読切「砂漠の鎮魂歌」「See you again.」も収録した
必読の第1巻! 2012年12月刊。

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LaLa本誌に読み切りが載ったことに気がついた作家さんです。LaLaDXは購読していないので、キャッチアップがどうしても遅くなってしまいます…。新人作家さんはチェックしているつもりなのですが。

内容の方ですが、初連載といことでかなり気合いが入っています。話の内容も、展開も、ギャグもシリアスもバランス良く、しかもレベルが高いです。

読んでいて他の花ゆめの作家さんと違うなぁ、と感じたのはコマ割です。少年マンガに近いコマ割ですので、非常に読みやすいです。花ゆめの作家さんが読みにくい、と言うことでは無く、池ジュン子さんのコマ割が逆に新鮮でした。

ネタバレになってしまいますので、多くは語ることが出来ないのですが、春佳さんの気持ちの変化と、その変化による行動。犬飼くんの元から持っていた気持ちとその変化。二人の気持ちの変化が読んでいて、非常に心地よいです。あぁ、人を好きな気持ちは、好きという事が基本で、どんどん変化していくよなぁ、と思い起こさせてくれます。

以上が3話までの感想となります。

4話は物語を二人の世界から展開させるためのお話となっています。これが少し疑問なお話で。どのように次の話に繋げるか、私の頭では把握できません。なので、疑問に思いつつ次巻を楽しみに待つことにしています。

読み切りの「砂漠の鎮魂歌」は少し難しかったです。レリックに走りすぎた気もしないでもありません。

「See you again.」は読み応えがありました。16ページという短いページで、これだけの内容を描かれてしまうと、読み手としては諸手を挙げて賞賛するしかないです。「砂漠の鎮魂歌」との間に池ジュン子さんの中で何があったのか知りたくなります。

とにもかくにも、今後大注目の作家さんであることは間違い有りません。

個人的には田中メカさん、草川為さん以来の新人作家さんと思っています。

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